先日都庁から我が家に帰る際に発見していたこちらのお店。
肉そば家 笑梟(フクロウ)
このぼけてしまった写真からは分かりませんが、こちらのお店は山形の山形の郷土料理の肉そばを提供するお店との事。
山形の肉そば?
恥ずかしながら僕は初めて知ったのです。
肉そばと言えば頭に浮かぶのはラー油そば。
西新宿五丁目駅から徒歩3分となる肉そば家 笑梟(ふくろう)を初訪問。食券制度におののきつつも山形名物を間違えずに購入。
お店に入りますとまたしても食券機が。
メニューの選択肢は思いのほか広く、山形名物となる肉そばの麺を中華麺に変更する事も可能。
温かいスープは出汁も変わってくるらしく、さらに味噌や丸濃と表記されたスープもあります。
ただ本日は
山形名物とはいかに?
がテーマとなっておりますので、冷たい肉そばの一択になります。
ちょっとひねって冷たい山椒肉そばにしてみました。
食券を渡しての待ち時間にウィキペディアを開いてみたところ、冷たい肉そばは大正時代から山形県の河北町にて食べられているとの事。
B級グルメには地域活性化の為に最近開発されたものも少なくありませんが、
冷たい肉そばに関してはそれなりの歴史があるのです。
ちなみに山形県河北町の人口は1万8千人で、冷たい肉そばを提供するお店は13軒。
対して新宿の人口は33万7千人。
仕事で新宿に降り立ちランチ利用をしている方の数は数えきれないでしょう。
その人口に対して山形の郷土料理である本来の冷たい肉そばを提供しているのは調べた限りでは同店のみ。
フクロウの両肩に山形を背負っているのです。
鳥類に肩が存在するのかどうかは分かりませんが。
ちなみにランチ時間帯はご飯がある限りライス無料サービス。
冷たい肉そばを知らないのでライスが合うのかどうかは分かりませんが、
最近体重を増やしつつある僕はライスは丁重にお断りしたのです。
初対面の山形が誇る郷土料理「冷たい肉そば」その名の通り冷たいスープながらも体に染み渡る出汁感
提供は7分程。
山椒こそ散らしてあるものの、こちらが冷たい肉そばとなります。
まずはいつも通りスープから頂いてみます。
甘い!
ベースとなるのは鶏ガラ出汁で旨味もしっかりしています。
そして名前の通りですが
冷たい!
表面には香味油が漂っていますが、この冷たいスープでも固まらないもんなんですね。
深い旨味をたたえながらも優しく包み込むようなスープです。
普通スープは冷めるとえぐみだったり舌ざわりの悪さを感じますが、こちらのスープにはそういったマイナス要素も感じません。
麺は色黒の日本そば
先ほども登場したウィキペディア情報によると、出前で蕎麦が伸びないように冷たくしたという説があるそうです。
蕎麦はしっかりとしたコシがあり、噛み応えのあるタイプ。
そばとしての風味はさほど感じません。
麺に関してはラー油そばのお店に近いものかもしれませんね。
そしてネギと山椒にまみれていますが、こちらがメイン具材となる肉。
肉は歯ごたえのある親鶏が本場流との事。
頂いてみると、なるほどコリコリとして歯ごたえがあります。
続けて頂くと顎が疲れるような噛み応え。
三度目の登場となりますがウィキペディアによると
この親鶏を食べている間に麺が伸びてしまわないようにスープを冷たくした
という説もあるそうです。
なんにしても蕎麦が伸びるのがとても嫌だったんでしょうね。
スープ自体はなかなか油分があるものの、山椒とネギ・みょうがと言ったサブたちが良い働きをして、冷たい油分に対しても悪い印象を抱かせません。
むしろサッパリと頂く事が出来ます。
毎日食べても飽きないような優しい味わいで、昔から食べられているソウルフードとしての貫禄を持っていたのでした。
という流れとなりました肉そば 笑梟の初訪問。
フクロウ感は特に感じませんでしたが、新たな味わいで楽しませてくれます。
もはや東京は寒くなってきましたが、こちらは冷やし中華とは一味違った夏の風物詩として十分通用する力量を感じたのでした。
次回来店の際は辛口味噌に同じく山形の郷土料理であるダシご飯を付けて頂いてみたいと思います。
ごちそうさまでした。
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肉そば 笑梟(フクロウ)
◆営業時間
月~金
ランチ :11:30~15:00
ディナー:18:00~23:00
土・祝日
ランチ :11:30~15:00
ディナー:18:00~22:00
日
ランチのみ:11:30~15:00
※スープが無くなり次第終了
◆定休日
不定休
◆場所
東京都新宿区西新宿4-14-2