この日は渋谷でオーディションがあるのです。
オーディションというのは基本的に秘密厳守なので詳細については触れられないのですが、今回は是非とも結果を残したい。。。
いや、もちろん毎回オーディションでは結果を残したいのですが、今回は特に!特になのです。
という事でこの日に伺ったのはこちら
とんかつの老舗「かつ精」
ベタではありますが、オーディションに勝ちたい思いをとんかつに重ねての訪問です。
「かつの妖精」略してかつ精。
とんかつ専門店にしてはなんともファンシーな店名です。
かつ精については
こちらのブログでも紹介されており、前々から訪問の機会を伺っておりました。
Daily Shinjukuは新宿界隈の情報を毎日発信していて、ルーティンとして日々のネットサーフィン中に確認させてもらっています。
ともあれ、とんかつ界の妖精に願いよ届け!
という思いを持って早速訪問したいと思います。
新宿御苑前駅から徒歩3分。シアターサンモール近くの「かつ精」は昼限定での営業
そんな熱い思いを抱いての訪問となったとんかつ かつ精。
店内に入ると厨房では一切の妖精感を持たないガッシリした体格の男性2名が調理にあたっていました。
おそらくは家族経営と思われますが、ホールを仕切るのはお母さんと思われる年上女性一人。
手際良く作業をこなしていますが、可愛い雰囲気の方です。
この方が、、、妖精担当の方なのかな?
事前情報では平日でも並びが出来る事もあるとの事でしたが、この日は雨の為か12時の訪問に関わらずスムーズに入店する事が出来ました。
寒い雨の新宿で冷えた手を温めるお茶を提供して頂き
さて注文と思うのですが、こちらのかつ精のメニューは非常にシンプル。
昼のみの営業中に提供するのは
・ヒレカツ定食
・ロースカツ定食
・日替わり定食
の3種のみ。
この日の日替わり定食はヒレカツ2枚とメンチカツの定食との事でした。
価格はどれも1000円ぽっきり。
「お支払いはお札のみでお願いします」
と記載があったので、消費税込みのお値段と思われます。
ロースカツかヒレカツかは悩ましいところですが、一般的には若い方の方がロースを好まれるようですね。
ちなみに僕は特に若いわけでは無い事は自覚しておりますが、今のところロースの方が好きです。
先述のブログ「Daily Shinjuku」では「胃もたれとは無縁の極上ロースカツ」と紹介されていますが、僕はそもそも胃もたれを経験したことが無いのです。
そんなわけで、ロースカツも捨て難かったものの、「Daily Shinjuku」によると日替わり定食は数量限定。
来店時点では日替わり定食も問題無く提供できるようなので、だったらそっちを頼むべきなんじゃなかろうか…。
という事で、ロースカツに後ろ髪を引かれつつも、この日は日替わり定食を注文するものとなりました。
ちなみにかつ精の並びにあるシアターサンモールは未だに僕が出演したことの無い劇場の一つです。
東京の演劇シーンで活動をしだして15年以上が経過している僕ですが、まだまだ関係を持った事の無い劇場も数多く。
仕事が少なく暇だとは言え、ギリギリ生きていける現状には感謝しかありませんが、ギリギリ生きていけなくなる前にもっといろんな舞台に立っておきたいと思います。
かつ精にて頂く日替わり定食。サクッと柔らかいヒレカツに加え、儚げな食感のメンチカツを頂いた
オーダーを通して数分。
カウンターとテーブル数席の店内は徐々に混み合ってきました。
とんかつですので、待ち時間は10分強。
カウンターから見ると職人の方がとんかつを丁寧に揚げていくのが観察出来ます。
油に入れた時の音はシュワっと控えめだったので、最初は低音の油で揚げているのでしょう。
ちなみにこちらのかつ精は元は精肉屋さんだったようで、肉の目利きに自信を持っていらっしゃるとの事。
その時々で品質の良い肉を仕入れているそうです。
12時半ごろには妖精担当の方から
「日替わり終了でーす」
のコールがありました。
やっぱり日替わりにしてよかった。
と自分の判断に満足していると提供されたのがこちら
かつ精にて頂くヒレカツ2枚&メンチカツの日替わり定食となります。
ヒレカツは小ぶりな事もあってカットされておらず、かぶりついて頂く豪快なスタイル。
まずはそのまま頂いてみましたところ
なんの抵抗も無く噛み切れる非常に柔らかな肉質。
ラードで揚げているというヒレカツは、揚げている油にも甘みが感じられる逸品。
脂分の少ないヒレカツですのでトロける食感とは別物になるものの、脂の旨味を補うように柔らかい肉を包み込む衣が豚肉の味わいにコクをプラスしております。
衣はザクっとした粗めのものでは無く、サクッと軽めの食感。
ですが、やはりヒレカツですので何か味付けをした方が良さそうです。
こちらは調味料。
塩・辛し・醤油・ソースという一般的なラインナップですが、ひときわでかいソースの容器が存在感を放っております。
という事でキャベツにソースをかけて、ヒレカツと一緒に頂きます。
うーん、ウマい。
キャベツの千切りにソースという組み合わせ。
何の変哲も無い食べ方ではあるものの、なんだかんだ言ってこれに勝るキャベツの食べ方は無いのではなかろうか?
トンカツ業界において過去から綿々と受け継がれてきた故人の知恵の結晶です。
これだけでご飯を食べられる僕ですが、この日はオーディションですので腹八分目にとどめなければいけません。
ちなみにかつ精では、ご飯1杯のお替りが可能。
こちらがメンチカツの断面。
大きめの玉ねぎが若干の食感を残して入っております。
外側の衣を破ると中はフワッと仕上がっており、口の中でホロホロとほどけていきました。
こちらも存分に油を吸ってそれだけで旨味を兼ね添えており、下味として胡椒のスパイシーさを感じます。
そしてこれは…。
実家で暮らしていた頃に良く食べていた「戸田精肉店」のメンチカツに近い味わい!
戸田精肉店については僕が10歳の時に後継ぎがいない事を理由に閉店しており、お店を記憶している方はごく僅かだと思います。
今となっては新幹線開通の為に立ち退きになったエリアの精肉店。
近藤家では2週間に一回くらいのペースで戸田精肉店のコロッケ&メンチカツを家族4人で40個近く購入するというファンっぷりだったのです。
閉店した後には母親が精肉店店主の自宅を突き止め、無理を言って使っていたブレンドスパイスを譲ってもらい家で揚げてみたのですが、その味わいは戸田精肉店とはほど遠く家族一同ガッカリした覚えがあります。
なんにしてもそんな思い出の味にかつ精で再開できるとは!
とんかつ界の妖精が奇跡の再開を演出してくれたのでした。
という流れとなりました今回訪問のとんかつ「かつ精」
お店の名前については「とんかつの妖精」を略してかつ精なのかどうか定かではありません。
アットホームな雰囲気のとんかつ屋さんで、厨房の方もとんかつに対しての愛を感じます。
最後にお金を払い終わって、女性店員の方から
「ありがとね~」
という急にフランクなお別れの挨拶をされました。
なんだか心地よい思いでお店を後にします。
そして、オーディションを頑張ってこようと思います。
ご馳走様でした。
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かつ精
◆営業時間
11:30~14:00
◆定休日
土・日・祝日
◆場所
東京都新宿区新宿1-17-10