本日のランチは14時30分を回っていました。
そして、だいたいのお店はランチを15時までと定めています。
逆算するとラストオーダーはおおむね14時30分。
今から入れるお店となるとなかなかに限られてきます。
この日も友人と二人ランチに出たわけですが、友人に何を食べたいかとアンケートを取るも
「腹が減りすぎているからなんでも良い」
との回答。
答えに不満を持ちつつも、まだ入れるお店を探して韓国料理のお店に向かいます。
日本の飲食店は14時または15時で一旦休憩に入る事が多いですが、外国人オーナーのお店だと通しで営業している率が高いと踏んだからです。
しかし、結局行きついたこちらのお店のランチは15時までだったのでした。
ダメ元でビルのエレベーターを2階にあがってみると、まだ大丈夫との事。
どうやらラストオーダーの概念はないようで、ギリギリセーフとなりました。
東新宿駅から徒歩2分にある隠れた名店 韓国料理激戦区のはずれのビル2階で営む水宝館(スイボカン)を訪問
お店に入ると何組かの先客がいます。
お話しを聞いていると韓国語でお店の方とやり取りをしていました。
どうやら常連さんぽい雰囲気です。
同じ韓国の方が常連になるというのは、それだけで本格派なんじゃないかと期待が持てますね。
お店の方もアットホームで笑顔の接客。とても良い雰囲気です。
外国人の店員さんて同じアジア圏の方でも接客レベルがお店によって雲泥の差なのは何故なんでしょう?
個人的にはインド人の店員さんは感じの良い方が多い気がします。
話が逸れましたが、お店の中はこんな感じ
基本はテーブル席で、夜はおそらくお肉を席で焼いたりもするのでしょう。
テーブル一席ずつに焼肉屋さんのような換気扇が取り付けられています。
メニューを見ると
ランチのメニューだけでもなかなかの種類が取り揃えられており、日替わりセットは600円。
友人は日替わりセットを注文しようとしておりましたが、この日は既に売り切れとの事。
新宿という立地で600円のランチですから、間違いなくこのお店の人気メニューでしょう。
気を取り直して友人はプルコギ定食を注文していました。
メニューの画像それぞれのサイズ感によってこのお店のお勧めメニューが計り知れますが、その中で何故プルコギを選ぶのか。
なんらかの理由があるのでしょう。
「なんでも良い」と言っていたわりには何かしらの拘りがあるのかもしれません。
僕はお肉が食べたかったことと、韓国感を味わいたいという理由からサムギョプサル定食をオーダーです。
同じお肉でも豚肉はビタミン豊富で疲労や夏バテに良いと言われているので、本日の僕に適しているものと思われます。
夏に嬉しいブタミンパワー 本格韓国料理店にてサムギョプサル定食をいただく
オーダーをすませたころには、お店の中にお客さんの姿はほぼ無くなっていました。
友人と二人で貸し切りの状態になったわけですが、まずは我々のテーブルに5種類のミパッチャン(韓国料理における突き出し)が運ばれてきます。
下からもやしのナムル、キムチキュウリ、韓国風のなべしぎ?のようなもの、厚揚げの炒め煮、カクテキです。
全体的に優しいお味で、強く辛さを感じるものはありません。
メインの前にミパッチャンをつまんでいると、なにやら誰もいないはずのテーブルにも同じようなミパッチャンがドンドン配膳されておりました。
どうやら15時のランチタイム終了と同時に店員の方みんなでテーブル囲んでまかないメシを食べるようです。
店員の方もかなり高齢の方から若い方までいらっしゃるので、家族経営のお店なのかもしれませんね。
店員の方が談笑しながら食べているのを見て、お店によっては不快に感じる場合もあると思いますが、本日はなんだか微笑ましい気分になりました。
そうこうしていると、7.8分ほどで料理が運ばれてきました。
サムギョプサル定食です。
サムギョプサルといえばサンチュや様々な薬味が付いているものだと考えておりましたが、こちらのお店では甘辛の味噌とキムチが付いているのみでした。
とはいえメニューの写真通りですね。
サンチュが無い事は多少残念ですが、まずはお肉をいただきましょう。
表面はカリッとしていて、噛みしめると豚肉の脂が口の中で溶けて甘味を感じられます。
肉の赤身部分はしっかりとした食感を口の中に残しますが、溶けた脂と混ざり合い全体的にはジューシーな印象。
キムチを乗せて食べる事でよりさっぱりと、甘辛みそを付けて食べる事でより強い旨味を感じる事が出来ます。
一皿の料理ながら様々な顔を見せてくれるサムギョプサル定食でした。
とはいえやはりその本領は、大人数で囲み様々な薬味を自分好みにアレンジしてサンチュに巻いて食べるスタイルかと思います。
定食のご飯は少なめかな?と思いましたが、5種類のミパッチャンをきっちり消化しているとなかなかにお腹いっぱいになりました。
ところで定食には味噌汁も付いてきます。
味付けは日本風で、具材はニンジン、タマネギ、ネギ。
そして特筆すべきは一緒に提供されたスプーンの長さです。
本来ならチゲなどの鍋メニューに使われるものなんでしょうね。
熱いスープの熱が持ち手部分に伝わらないようにという配慮なのではないかと予想をしながら味噌汁を一口頂きましたが
…
驚きのヌルさでした。
おそらくランチタイム中は味噌汁を温めなおす事はないんでしょう。
ちなみに友人が注文していたプルコギ定食はこんな感じです。
たいした感想は言っていませんでしたが、たまに「うまい」と言っていたのでおそらくウマかったんでしょう。
一口貰う事もなく食べ終わったので、僕には写真から味を推し量る事しか出来ません。
プルコギは肉を調味料に漬ける時間や調理法によっていろんなパターンがありますが、こちらのお店は見た感じ炒め系のプルコギみたいですね。
そんなこんなで食べ終わり、賄いタイムに花を咲かせる店員の方に一時仕事に戻ってもらってお会計を済ませて出てきました。
アットホームなお店で居心地も良く、全体的に満足できるランチでした。
他のメニューも、なんならプルコギ定食も食べてみたいと思いますので、またそのうちに再訪したいと思います。
ごちそうさまでした。
水宝館
◆営業時間
ランチ :11時30分~15時
ディナー:17時30分~23時(L.O.22時30分)
◆年中無休
◆場所
東京都 新宿区 大久保 1-11-1 大森ビル 2F